2023年12月15日更新
占いには、専門用語がたくさん! 知りたかったあの用語、この用語を解説します。
た行
太陰太陽暦
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七夕
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中秋の名月
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月の名前:日本編
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月の名前:北米編
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通変星
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デッキ
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天赦日
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天中殺
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土用
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ドラゴン・ヘッド
【太陰太陽暦(たいいんたいようれき)】:暦/四柱推命/算命学/九星気学/その他
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四柱推命、九星気学、算命学など、東洋系の命術の基準となる暦のひとつです。
太陰とは月(Moon)のこと、太陽とは太陽(Sun)のこと。すなわち、月の暦と太陽の暦を合体させた暦が太陰太陽暦です。
月だけを基準に暦を作ると、新月から次の新月までがおよそ29日から30日で、生活上使いやすいタームができます。天文学的には、これを「朔望月(さくぼうげつ)」といいます。新月の瞬間を含む日を一日(ついたち)として、30日程度(平均29.53日)のひと月が始まります。
一方、太陽を基準にした暦は、地球が太陽の周りを公転する365.25日ほどを「年」と数えます。天文学的には、これを「太陽年」といいます。
私たちは、12か月で1年というカレンダーを使っていますが、実は、天体の動きはそのカレンダーに沿っていません。
朔望月を12回繰り返すと、約354日。太陽年と比べて、11日程度短く、1年を12か月とすると、年の始まりの日がどんどん前倒しになって、月と季節がずれていってしまいます。3年経つと、約1か月ずれるわけですから、これでは利便性がよくありません。
月と太陽の足並みをそろえるためには、置閏(ちじゅん)を行って調整する必要があります。3年で1か月ずれるのですから、3年に1回、同じ名前の月を繰り返す「閏月(うるうづき)」を挿入すれば、生活上使用するには、まあまあ問題のない暦となるでしょう。
閏月は、1月、2月、閏2月、3月、4月……という具合に、繰り返される月名に「閏」という字をつけて、後に続く月とします。
正確に閏月を設けるためには、厳密に太陽と月と地球の位置関係を実測しなければならず、古代からさまざまな置閏法が編み出されてきました。
いつ閏月を挿入するのか、ルールを決めなくてはなりません。
たとえば日本では、明治5年(1872年)まで、天保暦(てんぽうれき)という太陰太陽暦が使われていました。この暦では「歳中置閏(さいちゅうちじゅん)」という方法で、月の名前を設定します。
閏にする月を決めるために、以下の条件に当てはまる月がないか、上から順に探します。
・中気を含まない月を閏月にする
・冬至を含む月は11月
・春分を含む月は2月
・夏至を含む月は5月
・秋分を含む月は8月
中気とは、
二十四節気の冬至・大寒・雨水・春分・穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪で、西洋占星術の黄道12星座の0度に相当する座標に、太陽が到達する瞬間でもあります。
1年間に中気は12回あるので、通常は新月から次の新月までの間にどれかひとつの中気が含まれる計算ですが、地球から見た月の運行速度には揺らぎがあり、朔望月の長さは一定しません。だいたい3年に1回、中気を含まない朔望月が出てきます。その月を「閏」とするのです。そして、その前後の冬至・春分・夏至・秋分を含む朔望月と照らし合わせ、「閏○月」という名前を決定します。
このルールに則ると、2010年から2030年までの20年間では、以下の閏月が挿入されます。
2012年 閏3月 4月21日から5月20日
2014年 閏9月 10月24日から11月21日
2017年 閏5月 6月24日から7月22日
2020年 閏4月 5月23日から6月20日
2023年 閏2月 3月22日から4月19日
2025年 閏6月 7月25日から8月22日
2028年 閏5月 6月23日から7月21日
太陰太陽暦は、占いをするにはとても便利です。
たとえば、一日(ついたち)は必ず新月の日ですから、生まれた日が太陰太陽暦ではいつにあたるのかがわかると、生まれたときの月齢がわかります。
すると、地球から見た月と太陽の位置関係がだいたいわかるので、東洋の占いのみならず、西洋の占いにも使うことができます。
一般的には「たなばた」と呼ぶことが多いですが、「しちせき」とも読みます。
季節の節目となる「節句」のひとつです。節句は1年に5回あり、「五節句」と呼ばれて、祭りや儀式が行われます。
旧暦の日付 | 節句名 | 現代のお祝い |
正月七日 | 人日(じんじつ) | 七草がゆの日。 |
三月三日 | 上巳(じょうし) | 桃の節句。ひな祭り。 |
五月五日 | 端午(たんご) | こどもの日。 |
七月七日 | 七夕 | たなばた。星祭り。 |
九月九日 | 重陽(ちょうよう) | 菊を飾り長寿を願う。 |
いずれも奇数の月・奇数の日なのは、古代中国において、奇数は縁起が良いとされていたからという説があります。また、同じ奇数が重なるとさらに縁起が良いとも考えられていたようです。
節句は、各地のさまざまな祭りが時代を経てまとめられたため、由来とされる物語は何種類もあります。
七夕は、古代中国の風習が奈良時代ごろに日本に渡り、貴族文化や民衆の風習と融合して、現在の形になりました。
いくつもある由来のうち、最も有名なのが織姫と彦星の伝説による星祭りです。
織姫は織女(しょくじょ)、彦星は牽牛(けんぎゅう)といい、夏の夜空の一等星、ベガとアルタイルを指しています。天の川を挟んで輝くふたつの星が、一年に一度、逢瀬をするストーリーは、誰もが知っていることでしょう。
また、織姫・彦星伝説とは別に、「乞巧奠(きこうでん)」の風習がこの日の祭りと関連付けられました。乞巧奠は、女の子の機織りや裁縫の技が上達するよう祈る祭りです。七月七日に七本の針に糸を通すなどの習わしがありました。歴史は非常に古く、前漢時代には、すでにその記録が見られます。
一方、日本には棚機津女(たなばたつめ)の伝承がありました。棚機津女は巫女で、七月六日の夕方から七日にかけて、水辺の機屋(はたや・機織りをするところ)にこもり、神に着せる布を織ります。それは稲の順調な生育を祈る儀式でした。
やがて、機織りをするというところから、少女たちの手工芸の技が上達するよう祈る意味合いも加わっていきました。
「機を織る」「女の子の手工芸の技が上達するよう祈る」という点で、中国の織女と牽牛の伝説、乞巧奠、日本の棚機津女は共通する要素を持っています。これらは自然と融合し、「七夕」の行事となりました。「七夕」と書いて「たなばた」と読むのは、棚機津女から来ています。
ところで、現在の七夕行事は、私たちが普段使っているグレゴリオ暦のカレンダーの7月7日に行われることが多いですが、本来は旧暦の七月七日に行われたものです。
七夕物語のバリエーションのひとつに、渡し守が上弦の月の舟をこいで天の川を渡り、織姫と彦星を引き合わせるというシーンがあります。
旧暦七日の夜は、七日月の夜なので、月の形は上弦の半月。太陽が沈んだころ、南の空に浮かぶ半月は、小舟のように見えます。
七夕の七日月の定義は、「処暑以前で最も近い新月の日を1日目として7日目の月」です。
2023年を例にとると……
・処暑(太陽黄経150度・乙女座0度)は8月23日。
・8月23日以前でいちばん近い新月は8月16日。
・8月16日を1日目として、7日目は8月22日。
※日付はいずれも日本標準時。
2023年は8月22日が七夕の七日月の夜ということになります。
「処暑以前で最も近い新月」が最も早い年は処暑の30日程度前、最も遅い年は処暑の直前です。計算すると、七夕の七日月は、早い年で7月31日ごろ、遅い年で8月29日ごろとなります。
お月見の風習は、中国由来であるといいます。秋の冴えわたる空に輝く月に、供え物をする、収穫の祝い。中国では、この祭りを中秋節(ちゅうしゅうせつ)と呼びます。
中秋とは、旧暦8月15日のこと。旧暦で秋と言えば7月、8月、9月の3か月を示し、それぞれ初秋、中秋、晩秋といいます。中秋は、仲秋と書くこともあります。
旧暦は、月のついたちが必ず新月の日です。中秋の名月は15日の月なので、十五夜の月。でも、必ずしも満月であるとは限りません。それはなぜでしょうか
三日月、十五夜、十六夜(いざよい)などというと「月齢(げつれい)」、新月、満月、上弦・下弦の月(半月)というと「月相(げっそう)」を表す言葉で、似ているようでいて、全く違うことを示しています。
月相は、地球と月と太陽の位置関係で決定します。太陽系を上から俯瞰して、太陽→月→地球の順で一直線に並ぶ瞬間が新月、太陽→地球→月の順で並ぶのが満月です。上弦・下弦の月のときは、地球から見て、太陽と月の角度が90度になります。新月、満月、上弦・下弦の月が成立するのは、それぞれ一瞬です。
これに対し、月齢は、新月を含むある日から数えて、その日が何日目であるかで決まります。旧暦の月のついたちは、「新月の瞬間を含む日」です。1日は24時間ありますから、新月の瞬間が、午前中の早い時間にあるのと、夜も更けて日付が変わるころにあるのとでは、2日目になったときの月の形がずいぶん違うことになりますね。
そのうえ、天文学的に言うと、月の軌道にはかなり揺らぎがあって、月が地球の周りを一周するのにかかる時間は、一定ではありません。新月から次の新月になるまでの時間は、最も長いときと最も短いときで13時間程度違います。
このように、複数の理由が重なって、十五夜は必ずしも満月と一致しないのです。中秋の名月は、私たちが普段使っているカレンダーでいえば、9月7日から10月8日までのどこかにあらわれます。これから先の中秋の名月の日を一覧し、その日が満月の瞬間を含む日の場合は、〇をつけました。その年には、より、まんまるな形のお月さまが見られます(国立天文台暦計算室のホームページ参照)。
年 | 中秋の名月・十五夜月 | 満月 |
2021年 | 9月21日 | 〇 |
2022年 | 9月10日 | 〇 |
2023年 | 9月29日 | 〇 |
2024年 | 9月17日 | × |
2025年 | 10月6日 | × |
2026年 | 9月25日 | × |
2027年 | 9月15日 | × |
2028年 | 10月3日 | × |
2029年 | 9月22日 | × |
2030年 | 9月12日 | 〇 |
ところで、中国から伝わったお月見の風習ですが、日本に入ってから、独自の発達を遂げました。中国では、満月をかたどった月餅(げっぺい)というお菓子を、親しい人たち同士で贈り合います。
でも、日本では、江戸時代ごろから、ススキと団子、秋の収穫物をお月さまにお供えするのが一般的となりました。地方によっては、お月見団子を子どもたちが盗みに来る、ハロウィンのような風習もあります。
さらに、旧暦8月15日の十五夜月だけでなく、翌月9月13日の十三夜月の日にも、お月見をする風習が付け足されていきました。十五夜だけのお月見だと、「片見月(かたみづき)」で縁起が悪い、などということも……。
とはいえ、月は、天候の問題で見えたり見えなかったりしますから、十五夜月も十三夜月も、きれいに見えたらうれしい、という気持ちで、待ちたいものですね。
これから先の十三夜の日程も、以下に記します。
年 | 十三夜月 |
2021年 | 10月18日 |
2022年 | 10月8日 |
2023年 | 10月27日 |
2024年 | 10月15日 |
2025年 | 11月2日 |
2026年 | 10月23日 |
2027年 | 10月12日 |
2028年 | 10月30日 |
2029年 | 10月20日 |
2030年 | 10月9日 |
月の形を区別する言葉には、月相と月齢があります。月相は、太陽と月の位置関係を厳密に角度で判別するもの。月齢は、新月の瞬間を含む日から数えて、その日が何日目にあたるかで決まります。
日没直後に見える「夕月(ゆうづき)」は、まだ細い形。日を追って、月はだんだん丸くなり、月の出はだんだん遅くなっていきます。
まんまるになった月は、与謝蕪村が「菜の花や 月は東に 日は西に」とうたったように、ほぼ太陽が沈むと同時に、東の空に現れます。
満月を迎えた後は、欠け行く月。日を追って、だんだん細くなり、月の出はますます遅くなって、太陽が昇った明るい空にぽっかり浮かぶ「残月(ざんげつ)」「有明(ありあけ)の月」となります。
夜ごとに形を変える月につけられた、雅な名前を紹介しましょう。
齢 | 月の名前 |
1 | 朔(さく) |
2 | 二日月/既朔(きさく) |
3 | 三日月/朏(みかづき)/眉月(まゆづき)/蛾眉(がび)/繊月(せんげつ)/彎月(わんげつ)/始生魄(しせいはく)/哉生明(さいせいめい)/磨鑛(まこう)/虚月(こげつ)/偃月(えんげつ)/若月(わかつき) |
7 | 七日月/上の弓張(うえのゆみはり)/玉鉤(ぎょっこう)/破鏡(はきょう)/弦月(げんげつ・ゆみはり)/恒月(こうげつ・ゆみはり) |
10 | 十日月/十日夜(とおかんや)※旧暦10月10日の月だけを指す。 |
13 | 十三日月/十三夜月(じゅうさんやづき) |
14 | 十四日月/小望月(こもちづき)/幾望(きぼう) |
15 | 十五日月/十五夜/望月(もちづき) |
16 | 十六日月/十六夜・不知夜月(いざよい)/既望(きぼう)/哉生魄(さいせいはく) |
17 | 十七日月/立待月(たちまちづき) |
18 | 十八日月/居待月(いまちづき)/座待月(ざまちづき) |
19 | 十九日月/寝待月(ねまちづき)/臥待月(ふしまちづき) |
20 | 二十日月/更待月(ふけまちづき)/亥中月(いなかづき) |
23 | 二十三日月/下の弓張(しものゆみはり)/真夜中の月(まよなかのつき)/破鏡(はきょう)/弦月(げんげつ・ゆみはり)/恒月(こうげつ・ゆみはり) |
30 | 三十日月/晦(つごもり)/提月(ていげつ) |
※月齢7と23は上弦・下弦の違いはありますが、どちらも半月のころなので、同じ名前で呼ばれることがあります。
満月になるたびに「今夜はストロベリームーン」「今夜はハーベストムーン」など、英語の月の名前を聞くようになりました。ロマンチックで、おしゃれな響きのある満月の名前。この呼び名は、ネイティブ・アメリカンの農事暦に由来しています。
■月の名前
月 | 満月の名前 |
1月 | ウルフムーン Wolf Moon |
2月 | スノームーン Snow Moon |
3月 | ワームムーン/シュガームーン Worm Moon/Sugar Moon |
4月 | ピンクムーン/フィッシュムーン Pink Moon/Fish Moon |
5月 | フラワームーン Flower Moon |
6月 | ストロベリームーン Strawberry Moon |
7月 | バックムーン Buck Moon |
8月 | スタージェンムーン Sturgeon Moon |
9月 | コーンムーン/ハーベストムーン Corn Moon/Harvest Moon |
10月 | ハンターズムーン/ハーベストムーン Hunter's Moon/Harvest Moon |
11月 | ビーバームーン Beaver Moon |
12月 | コールドムーン/ロングナイトムーン Cold Moon/long Night Moon |
これらの月の名前は、もともとは満月だけでなく、その満月を含む1か月を表す言葉でした。上の表は私たちが使っているグレゴリオ暦の月と対応させましたが、起源であるネイティブ・アメリカンの暦とは、ズレがあります。
さらに、ネイティブ・アメリカンが分布していた北米大陸は広大で、季節の変化は地域によって大きく違います。そのため、各月の名前も、地域によってバリエーションがあります。
たとえば、9月と10月にハーベストムーン(収穫の月)が入っているのは、寒冷な地域と温暖な温暖な地域では、収穫の時期が違うからです。
時代が下ると、ネイティブ・アメリカンによる呼び名だけではなく、入植したヨーロッパ人たちによる呼び名も増えていきました。
上記したものの他にも月の名前はさまざまありますが、ここではとくにポピュラーなものを選びました。
■1月:ウルフムーン
狼の遠吠えが響く月。極寒の冬を生き抜くために、狼たちは群れで過ごします。
■2月:スノームーン
雪がたくさん降る月。
■3月:ワームムーン/シュガームーン
ワームは、ミミズなどの地を這う虫です。東洋の二十四節気の啓蟄(けいちつ)と同じイメージですね。地面の中で眠っていた虫たちが這い出します。
シュガームーンは、カエデの樹液からとる糖(メイプルシロップ)のこと。この時期の大事な栄養源です。
■4月:ピンクムーン/フィッシュムーン
この時期になると、花が咲き始めます。ピンクの花が野原を彩るので、ピンクムーンです。一方、フィッシュムーンは、魚の産卵期を表します。他にも、フロッグムーン(カエルの這い出す月)といった呼び名も。
■5月:フラワームーン
温かくなり、一気に花々が咲き乱れる月です。
■6月:ストロベリームーン
イチゴの収穫期であることから。
■7月:バックムーン
バックとは、鹿やその仲間で、角のある雄を示します。とくに北米に生息する、大きな角を持ったムース(ヘラジカ)を指します。雄のバックの大きな角が生え変わる時期だから、この名前がつきました。
■8月:スタージェンムーン
スタージェンはチョウザメのことです。五大湖などの湖では、この時期の満月に、チョウザメがたくさんとれました。
■9月:コーンムーン/ハーベストムーン
トウモロコシの収穫期だから、コーンムーン。また、他の多くの穀物の収穫もあることから、ハーベストムーン(収穫の月)と呼びます。
■10月:ハンターズムーン/ハーベストムーン
寒冷地では収穫が終わり、狩りの季節が始まります。でも、温暖な地域ではまだ多くの作物が収穫されるので、この月をハーベストムーンと呼びます。
■11月:ビーバームーン
ビーバーたちが湖にダムを作り、冬ごもりを始めるシーズン。また、そのビーバーを捕まえて、毛皮を取り、冬に備える時期だからでもあります。
■12月:コールドムーン/ロングナイトムーン
最も寒いとき。そして、冬至を含む時期であり、夜が最も長いから、ロングナイトムーンです。
変通星(へんつうせい)ということもあります。
日主(にっしゅ・日柱天干)を基準に、他の天干、蔵干を組み合わせてグループ分けしたものです。ひとつの命式には、天干通変星3つ、蔵干通変星4つ、合わせて7つの通変星があります。
例:1970年8月30日15時37分東京生まれの命式
| 天干 | 地支 | 蔵干 | 天干通変星 | 蔵干通変星 |
年柱 | 庚 | 戌 | 戊 | 偏印星 | 偏官星 |
月柱 | 甲 | 申 | 庚 | 食神星 | 偏印星 |
日柱 | 壬 | 午 | 丁 | × | 正財星 |
時柱 | 戊 | 申 | 庚 | 偏官星 | 偏印星 |
※蔵干を勘案しない流派の場合、蔵干通変星はありません。通変星は3つだけとなります。
通変星は、日主と他の干の、陰陽と五行の関係性によって、10種類作られます。
日主と同じ五行の干は自星(じせい・または比劫星・ひごうせい)、日主が生む五行の干は泄星(ろうせい・または食傷星・しょくしょうせい)、日主が剋す五行の干は財星(ざいせい)、日主を剋す五行の干は官星(かんせい)、日主を生む五行の干は印星(いんせい)と、5グループに分かれ、さらに、陰陽の違いによって、2つに分かれます。
自星 | 比肩星 | 日主×同じ五行で同性の干 |
劫財星 | 日主×同じ五行で異性の干 |
泄星 | 食神星 | 日主×日主が生む五行で同性の干 |
傷官星 | 日主×日主が生む五行で異性の干 |
財星 | 偏財星 | 日主×日主が剋す五行で同性の干 |
正財星 | 日主×日主が剋す五行で異性の干 |
官星 | 偏官星 | 日主×日主を剋す五行で同性の干 |
正官星 | 日主×日主を剋す五行で異性の干 |
印星 | 偏印星 | 日主×日主を生む五行で同性の干 |
印綬星 | 日主×日主を生む五行で異性の干 |
通変星が表すのは、命式の持ち主の価値観や性質、活躍できる場面などです。
命式にあらわれる7つの通変星のうち、一般的な鑑定の中で重視されるのは、月柱の通変星だと言われます。月柱通変星には、月支元命(げっしげんめい・げっしげんみょう)という特別な名前もあります。
通変星には、五行と同様、相生(そうしょう)・相剋(そうこく)の力関係があるので、相性を占うときにも有用です。
基準となる通変星に対し、助けてくれる通変星、助ける通変星、搾取する通変星、搾取される通変星があります。「助けてくれる・助ける」は相生、「搾取する・搾取される」は相剋です。基本的に、相生は吉、相剋は凶と判断されますが、単純に良い・悪いではなく、あくまでも力が作用する方向であると考えるのがいいでしょう。
■相生の流れ:生み出す方向
・比肩星→食神星→偏財星→偏官星→偏印星→比肩星→……(循環する)
・劫財星→傷官星→正財星→正官星→印綬星→劫財星→……(循環する)
■相剋の流れ:剋す方向
・比肩星→偏財星→偏印星→食神星→偏官星→比肩星→……(循環する)
・劫財星→正財星→印綬星→傷官星→正官星→劫財星→……(循環する)
例:正財星から見た相性
自分を生んでくれる傷官星は、助けてくれる通変星。自分が生み出す正官星は、成果が生まれる通変星。自分を剋す劫財星は、ストレスをもたらす通変星。自分が剋す印綬星は、傷つけてしまう通変星。
さらに、通変星の相生・相剋を使うと、運気の流れを読むこともできます。
占い師の部屋で、四柱推命を使う先生に聞くと、あなたがどんな通変星を持って生まれたか、教えてもらえるでしょう。
【デッキ、デック(deck)】:タロット/カード系の占い
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タロットカードなど、カード占いの1セットのこと。パック(pack)ということもあります。たとえば、あるカードの種類を表すために「ウエイト・デッキ(ウエイト版タロットの1セット)」といった呼び方をします。
天が赦す(ゆるす)日。吉神たちが天に昇り、人々の犯した罪がゆるされるという、大吉日です。何をしても良い方向へ進む幸運日ですが、とくに、結婚には大吉とされます。1年間に5・6回しかない、貴重な吉日です。一粒万倍日などの他の吉日と重なると、大吉パワーは、さらにアップします。
天赦日になるのは、以下の4種類です。
・立春から立夏前日までの戊寅の日
・立夏から立秋前日までの甲午の日
・立秋から立冬前日までの戊申の日
・立冬から立春前日までの甲子の日
西暦 |
天赦日 |
2021年 | 1月16日/3月31日/6月15日/8月28日/10月27日/11月12日 |
2022年 | 1月11日/3月26日/6月10日/8月23日/10月22日/11月7日 |
2023年 | 1月6日/3月21日/6月5日/8月4日/8月18日/10月17日 |
2024年 | 1月1日/3月15日/5月30日/7月29日/8月12日/10月11日/12月26日 |
2025年 | 3月10日/5月25日/7月24日/8月7日/10月6日/12月21日 |
2026年 | 3月5日/5月4日/5月20日/7月19日/10月1日/12月16日 |
2027年 | 2月28日/4月29日/5月15日/7月14日/9月26日/12月11日 |
2028年 | 2月23日/4月23日/5月9日/7月8日/9月20日/12月5日 |
2029年 | 2月17日/4月18日/7月3日/9月15日/11月30日 |
2030年 | 1月29日/4月13日/6月28日/9月10日/11月25日 |
【天中殺、天冲殺(てんちゅうさつ)】:算命学/四柱推命/その他
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天中殺(天冲殺)とは、算命学の一学派が使用する用語で、ある期間を示す言葉です。同じルールで決まる期間を、四柱推命では空亡(くうぼう)と呼びます。
「殺」「亡」といった、ショッキングな字が入っているため、恐ろしいもののようにとらえられることが多いのですが、決して、凶と決めつけるものではありません。
本来は、限定されない気の流れや、エネルギーが補充されにくい様子、空っぽな状態などを表すものです。準備したり、自分の内面を見つめて過ごすのによい期間と考えると、豊かな解釈ができるでしょう。
★天中殺を決定するルール
天中殺は、生まれた年、月、日、時間の六十干支によって決まる「期間」です。
「年」を例にとると、12年のタームで、2年間が「天中殺の期間」ということになります。2年間の組み合わせは6種類あり、子年と丑年の2年間、寅年と卯年、辰年と巳年、午年と未年、申年と酉年、戌年と亥年です。
月、日、時においても同じように、子月と丑月、寅月と卯月……と、なります。
これは、六十干支の構造によって決まっています。六十干支とは、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の10種類の「干」と、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の12種類の「支」を順に組み合わせたものです。
以下のように並べていくと……
甲子
乙丑
丙寅
丁卯
戊辰
己巳
庚午
辛未
壬申
癸酉
「干」のほうが10個しかないので、「支」の戌と亥が、はみ出てしまいます。このはみ出た分が、天中殺です。
はみ出た2個は、次の「干」のタームに組み込まれます。
甲
戌←上ではみ出た戌
乙
亥←上ではみ出た亥
丙子←再び子からスタート
丁丑
戊寅
己卯
庚辰
辛巳
壬午
癸未
すると、今度は申と酉がはみ出しました。こうして、2番目の甲から始まるグループの年に生まれた人は、申年と酉年が天中殺となります。
下に、生まれた年によって決まる天中殺の期間を記しました(立春から次の立春の直前までを「1年」と数えます。その年の春の節分までは、前の年の扱いです)。
■子と丑の年が天中殺になる生まれ年
2020年(子)、2021年(丑)、2032年(子)、2033年(丑)などが天中殺。
生まれ年 | 生年の六十干支 |
1914年/1974年 | 甲寅 きのえ・とら |
1915年/1975年 | 乙卯 きのと・う |
1916年/1976年 | 丙辰 ひのえ・たつ |
1917年/1977年 | 丁巳 ひのと・み |
1918年/1978年 | 戊午 つちのえ・うま |
1919年/1979年 | 己未 つちのと・ひつじ |
1920年/1980年 | 庚申 かのえ・さる |
1921年/1981年 | 辛酉 かのと・とり |
1922年/1982年 | 壬戌 みずのえ・いぬ |
1923年/1983年 | 癸亥 みずのと・い |
■寅と卯の年が天中殺になる生まれ年
2022年(寅)、2023年(卯)、2034年(寅)、2035年(卯)などが天中殺。
生まれ年 | 生年の六十干支 |
1904年/1964年/2024年 | 甲辰 きのえ・たつ |
1905年/1965年/2025年 | 乙巳 きのと・み |
1906年/1966年/2026年 | 丙午 ひのえ・うま |
1907年/1967年/2027年 | 丁未 ひのと・ひつじ |
1908年/1968年/2028年 | 戊申 つちのえ・さる |
1909年/1969年/2029年 | 己酉 つちのと・とり |
1910年/1970年/2030年 | 庚戌 かのえ・いぬ |
1911年/1971年/2031年 | 辛亥 かのと・い |
1912年/1972年/2032年 | 壬子 みずのえ・ね |
1913年/1973年/2033年 | 癸丑 みずのと・うし |
■辰と巳の年が天中殺になる生まれ年
2024年(辰)、2025年(巳)、2036年(辰)、2037年(巳)などが天中殺。
生まれ年 | 生年の六十干支 |
1954年/2014年 | 甲午 きのえ・うま |
1955年/2015年 | 乙未 きのと・ひつじ |
1956年/2016年 | 丙申 ひのえ・さる |
1957年/2017年 | 丁酉 ひのと・とり |
1958年/2018年 | 戊戌 つちのえ・いぬ |
1959年/2019年 | 己亥 つちのと・い |
1960年/2020年 | 庚子 かのえ・ね |
1961年/2021年 | 辛丑 かのと・うし |
1962年/2022年 | 壬寅 みずのえ・とら |
1963年/2023年 | 癸卯 みずのと・う |
■午と未の年が天中殺になる生まれ年
2026年(午)、2027年(未)、2038年(午)、2039年(未)などが天中殺。
生まれ年 | 生年の六十干支 |
1944年/2004年 | 甲申 きのえ・さる |
1945年/2005年 | 乙酉 きのと・とり |
1946年/2006年 | 丙戌 ひのえ・いぬ |
1947年/2007年 | 丁亥 ひのと・い |
1948年/2008年 | 戊子 つちのえ・ね |
1949年/2009年 | 己丑 つちのと・うし |
1950年/2010年 | 庚寅 かのえ・とら |
1951年/2011年 | 辛卯 かのと・う |
1952年/2012年 | 壬辰 みずのえ・たつ |
1953年/2013年 | 癸巳 みずのと・み |
■申と酉の年が天中殺になる生まれ年
2028年(申)、2029年(酉)、2040年(申)、2041年(酉)などが天中殺。
生まれ年 | 生年の六十干支 |
1934年/1994年 | 甲戌 きのえ・いぬ |
1935年/1995年 | 乙亥 きのと・い |
1936年/1996年 | 丙子 ひのえ・ね |
1937年/1997年 | 丁丑 ひのと・うし |
1938年/1998年 | 戊寅 つちのえ・とら |
1939年/1999年 | 己卯 つちのと・う |
1940年/2000年 | 庚辰 かのえ・たつ |
1941年/2001年 | 辛巳 かのと・み |
1942年/2002年 | 壬午 みずのえ・うま |
1943年/2003年 | 癸未 みずのと・ひつじ |
■戌と亥の年が天中殺になる生まれ年
2030年(戌)、2031年(亥)、2042年(戌)、2043年(亥)などが天中殺。
生まれ年 | 生年の六十干支 |
1924年/1984年 | 甲子 きのえ・ね |
1925年/1985年 | 乙丑 きのと・うし |
1926年/1986年 | 丙寅 ひのえ・とら |
1927年/1987年 | 丁卯 ひのと・う |
1928年/1988年 | 戊辰 つちのえ・たつ |
1929年/1989年 | 己巳 つちのと・み |
1930年/1990年 | 庚午 かのえ・うま |
1931年/1991年 | 辛未 かのと・ひつじ |
1932年/1992年 | 壬申 みずのえ・さる |
1933年/1993年 | 癸酉 みずのと・とり |
土用は、四季の変わり目にあたる18日程度の期間で、1年間に4回あります。
東洋の思想では、季節の移り変わりを
五行の移り変わりと考えます。五行は、自然の気である木・火・土・金・水で、以下のように季節と対応します。
【木・春】土【火・夏】土【金・秋】土【水・冬】土
東洋の暦では、各季節は、立春・立夏・立秋・立冬から始まります。土用は、各「立〇」前にあり、地球から見た太陽の位置で天文学的に示すと、以下の対応になります。
季節と五行 | 太陽黄経 | だいたいの日程 |
冬の土用 | 297度(山羊座27度)から立春まで | 1月17日ごろから2月3日ごろ |
立春(木) | 315度(水瓶座15度) | 2月4日ごろ |
春の土用 | 27度(牡羊座27度)から立夏まで | 4月17日ごろから5月4日ごろ |
立夏(火) | 45度(牡牛座15度) | 5月5日ごろ |
夏の土用 | 117度(蟹座27度)から立秋まで | 7月20日ごろから8月6日ごろ |
立秋(金) | 135度(獅子座15度) | 8月7日ごろ |
秋の土用 | 207度(天秤座27度)から立冬まで | 10月20日ごろから11月6日ごろ |
立冬(水) | 225度(蠍座15度) | 11月7日ごろ |
※上記は2022年の日程です。年によって1日程度前後します。
日程を見ると、夏の土用はとても暑く、冬の土用は、とても寒い時期です。春の土用と秋の土用は、寒暖差が激しく、いずれの時期も体に負担がかかります。
有名な「夏の土用にウナギを食べよう」というのは、滋養のあるものを食べて、土用を無事に過ごす健康法として広められた、江戸時代のキャンペーンでした。他にも、しじみや卵などもいいとされていました。
土用は、体に気をつける時期と定義してもいいかもしれません。
また、土用は「土の気が世界を支配する時期」です。陰陽道の土の神である土公神(どくじん・どこうしん)が嫌がる行動をしてはいけないという禁忌がありました。それはすなわち、土を掘ったり埋めたりすること。家を作るための土台を作る、柱を立てる、壁を塗る、井戸を掘る、そして、死んだ人を埋める、お墓を作るのもよくないとされました。
でも、土用は18日程度も続きますから、そんなに長い間、禁忌とされる行動をしないまま放置することができるはずはありません。そこで、土用であっても、禁忌とされる行動をしていい特例の日、「間日(まび)」が設けられました。間日には、土公神の一族すべてが遠い山に集められるので、土を掘ったり埋めたりしても祟りはないということです。
間日は、日の十二支によって決まります。各土用ごとに、異なる十二支の日が割り当てられます。
土用 | 間日の十二支 | 2022年の間日 |
冬の土用 | 寅・卯・巳の日 | 1/18寅・1/19卯・1/21巳・1/30寅・1/31卯・2/2巳 |
春の土用 | 巳・午・酉の日 | 4/19酉・4/27巳・4/28午・5/1酉 |
夏の土用 | 卯・辰・申の日 | 7/19辰・7/23申・7/30卯・7/31辰・8/4申 |
秋の土用 | 未・酉・亥の日 | 10/26未・10/28酉・10/30亥 |
【ドラゴン・ヘッド(Dragon head・竜の頭)】:西洋占星術
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太陽の通り道・黄道と月の通り道・白道の交点。ドラゴン・テイル(Dragon Tail・竜の尾)と合わせて、月のノード(node・交点)とも呼びます。
黄道と白道は約5度の傾きをもって交差しているので、2か所の交点ができます。地球の北極を上として、月の動きを主体に見ると、月が黄道を南から北へ横切る昇交点(north nodeまたはascending node)と北から南へ横切る降交点(south nordまたはdescending node)があります。ドラゴン・ヘッドは昇交点、ドラゴン・テイルは降交点です。ふたつはいつでも、黄道上の180度向かい合う座標に位置しています。
ふたつの点は、約18.6年かけて黄道12星座を逆向きに1周します。ずっと逆行していると表現してもいいかもしれません。ただ、月の軌道は揺らぎが大きいので、止まったり、むしろ順行しているような動きになることもあります。月の厳密な位置から計算したノードをトゥルー・ノード(true node)、月の平均位置から計算したノードをミーン・ノード(mean node)といいます。ミーン・ノードは、一定速度で常に逆行します。
占星術では惑星と同じように扱われますが、天文学的には計算上の点であり、実体はありません。それが重要視されたのは、日食と月食に関わる点だからです。
太陽と月がドラゴン・ヘッドかドラゴン・テイルのどちらか一方の近くに集まると、日食が起きます。太陽か月の一方がドラゴン・ヘッドの近くに、もう片方がドラゴン・テイルの近くにあると、月食です。ドラゴンとは、太陽と月を飲み込んでしまう天空の竜なのです。
ホロスコープ上のドラゴンは、カルマを表すものとして扱われることが多いです。一般的に、ドラゴン・ヘッドが幸運や愛情などポジティブな事柄のありか、ドラゴン・テイルが返さなければならない借りや業のありかだとされます。
「ホロスコープ 計算 ドラゴン・ヘッド」などのワードで検索し、あなたが生まれたときにドラゴン・ヘッドが何座にあったのか、調べてみてください。
■誕生時のドラゴン・ヘッドが示す幸運のありか
DHの星座 | 幸運のありか |
牡羊座 | 勇気をもって困難に向かうとき、チャンスが訪れる。 |
牡牛座 | 美を生み出し、パトロンとなる場面で至福の時を迎える。 |
双子座 | 多くの人々と交流し、情報交換する中で幸せをつかむ。 |
蟹座 | 愛するものたちを守り、育む日常に喜びがある。 |
獅子座 | 華やかなステージで脚光を浴びるとき、魂は輝く。 |
乙女座 | 整然と整えられたシステマチックな場に安住する。 |
天秤座 | 公正な判断を下すとき、運命は味方する。 |
蠍座 | 激しい恋に落ち、相手と一体化し、歓喜を得る。 |
射手座 | 学問を究め、精神の向上を求める旅路に幸運がある。 |
山羊座 | 粘り強く耐え、愚直な努力の末に名誉を得る。 |
水瓶座 | 自由を求め、未来を見すえるとき、運が開ける。 |
魚座 | 傷ついた人を癒すとき、自分もまた深い癒しを得る。 |