2020年12月21日更新
占いには、専門用語がたくさん! 知りたかったあの用語、この用語を解説します。
あ行
アスペクト
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一粒万倍日
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陰陽
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エフェメリス
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恵方
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占星術で、2つ以上の惑星が特定の角度を作る位置関係にあること。これが惑星同士の間にエネルギーの流れを作り、運の吉凶に影響します。調和的な角度・位置関係であれば吉運、緊張する角度・位置関係であれば凶運です。
伝統的な占星術では、60度(セキスタイル)と120度(トライン)が【調和】、90度(スクエア)と180度(オポジション)が【緊張】と判断されます。
アスペクトを作る惑星Aと惑星Bの位置関係を、星座同士の関係であらわすと以下のようになります。表の縦軸が惑星Aのある星座、横軸が惑星Bのある星座です。
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60度 |
120度 |
90度 |
180度 |
おひつじ座 |
ふたご座 みずがめ座 |
しし座 いて座 |
かに座 やぎ座 |
てんびん座 |
おうし座 |
かに座 うお座 |
おとめ座 やぎ座 |
しし座 みずがめ座 |
さそり座 |
ふたご座 |
しし座 おひつじ座 |
てんびん座 みずがめ座 |
おとめ座 うお座 |
いて座 |
かに座 |
おとめ座 おうし座 |
さそり座 うお座 |
てんびん座 おひつじ座 |
やぎ座 |
しし座 |
てんびん座 ふたご座 |
いて座 おひつじ座 |
さそり座 おうし座 |
みずがめ座 |
おとめ座 |
さそり座 かに座 |
やぎ座 おうし座 |
いて座 ふたご座 |
うお座 |
てんびん座 |
いて座 しし座 |
みずがめ座 ふたご座 |
やぎ座 かに座 |
おひつじ座 |
さそり座 |
やぎ座 おとめ座 |
うお座 かに座 |
みずがめ座 しし座 |
おうし座 |
いて座 |
みずがめ座 てんびん座 |
おひつじ座 しし座 |
うお座 おとめ座 |
ふたご座 |
やぎ座 |
うお座 さそり座 |
おうし座 おとめ座 |
おひつじ座 てんびん座 |
かに座 |
みずがめ座 |
おひつじ座 いて座 |
ふたご座 てんびん座 |
おうし座 さそり座 |
しし座 |
うお座 |
おうし座 おぎ座 |
かに座 さそり座 |
ふたご座 いて座 |
おとめ座 |
惑星Aのある星座を1番目として、惑星Bのある星座が3・11番目(60度)と5・9番目(120度)なら【調和】、4・10番目(90度)と7番目(180度)なら【緊張】です。2・6・8・12番目は「アスペクトなし」と判定します。
同じ星座にある場合は、合(ごう・0度・コンジャンクション)と言い、一般的な占星術のテキストの中ではアスペクトの一種として扱われますが、厳密には、アスペクトではありません。
aspect(アスペクト)の語源はラテン語で、「見る」という意味です。一定の角度をもって相手を「見る」関係がアスペクトだからです。それもあってか、同じ星座に入った場合の吉凶は、惑星同士の組み合わせによって決まります。
伝統的に吉星と言われる木星・金星と同じ星座にあると吉、同じく凶星と言われる火星・土星と同じ星座にあると凶と判定されます。
しかし、近代の占星術の考え方では、「〇〇だから良いことが起きる」「〇〇だから悪いことが起きる」という決めつけはしません。惑星のパワーをどのようにコントロールして、人生に活用していくかが焦点です。
また、ここまで紹介したのは、「メジャー・アスペクト」と呼ばれる古典的なアスペクトです。アスペクトの概念は、ヨハネス・ケプラーによって進化し、より細密な形が提案されました。
ケプラーは、30度、45度、150度、72度などなど、円を美しく幾何学的に分割する角度には意味があると考えました。メジャー以外のアスペクトは「マイナー・アスペクト」と呼ばれます。
アスペクトは、黄道座標上の、より厳密な度数によって認識されることになり、占星術の技法は複雑になっていきました。
【一粒万倍日(いちりゅうまんばいび・いちりゅうまんばいにち)】:その他
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東洋の暦に登場する撰日法(せんじつほう・選日とも書く・より縁起の良い日を選ぶこと)のひとつ。単に「万倍(まんばい)」と表記されることもあります。たった一粒の籾(もみ)が、万倍もの稲穂となって実るという意味です。
この日に始めたことは、大きく発展し、拡張するといわれます。しかし、ポイントは「増える・膨張する」というところにあるようで、借金など、マイナスの行動をスタートした場合も、それが大きくなるので、注意が必要です。
また、他の吉日と重なった場合は効果が倍増し、凶日と重なった場合は効果が半減するともいわれます。
一粒万倍日は、太陽の位置とその日の干支の組み合わせで決まります。
たとえば、正月(二十四節気の立春から、啓蟄の前日まで)は、丑の日と午の日が一粒万倍日です。2021年の例をつけて、表にしました。
旧月名 |
旧月初日 |
日支 |
2021年の一粒万倍日 |
十一月 |
大雪12月7日 |
亥・子 |
1/3・1/4 |
十二月 |
小寒1月5日 |
卯・子 |
1/7・1/16・1/19・1/28・1/31・2/3 |
正月 |
立春2月4日 |
丑・午 |
2/10・2/15・2/22・2/27 |
二月 |
啓蟄3月5日 |
酉・寅 |
3/7・3/14・3/19・3/26・3/31 |
三月 |
清明4月4日 |
子・卯 |
4/10・4/13・4/22・4/25・5/4 |
四月 |
立夏5月5日 |
卯・辰 |
5/7・5/8・5/19・5/20・5/31・6/1 |
五月 |
芒種6月5日 |
巳・午 |
6/14・6/15・6/26・6/27 |
六月 |
小暑7月7日 |
酉・午 |
7/9・7/12・7/21・7/24・8/2・8/5 |
七月 |
立秋8月7日 |
子・未 |
8/8・8/15・8/20・8/27・9/1 |
八月 |
白露9月7日 |
卯・申 |
9/9・9/16・9/21・9/28・10/3 |
九月 |
寒露10月8日 |
酉・午 |
10/13・10/16・10/25・10/28・11/6 |
十月 |
立冬11月7日 |
酉・戌 |
11/9・11/10・11/21・11/22・12/3・12/4 |
十一月 |
大雪12月7日 |
亥・子 |
12/17・12/18・12/29・12/30 |
二十四節気を使って1か月を数えると、2020年12月7日から2021年1月4日までが十一月、2021年1月5日から2月3日までが十二月となります。2021年は、2月3日まで、前の年としての扱いです。上の表には、2021年内の一粒万倍日のみ、記しました。
【陰陽(いんよう)】:四柱推命/九星・気学/風水/算命学/易など
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古代中国の思想のひとつ。世界は陰(いん)と陽(よう)のふたつの気が混ざり合ってできているという考え方です。陰陽思想では、季節の移り変わりや、土地が持つ気、人間の相性まで、あらゆる現象を陰と陽の配合によって説明します。陰と陽は相反するものではありますが、どちらが良い・悪いというものではありません。易、四柱推命、九星気学、風水など、東洋の占いすべてに共通する世界観です。
【エフェメリス(ephemeris)】:西洋占星術
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星の運行表。電車の時刻表のように、何年何月何日何時に、どの星が何座に入るかが書かれています。こうした星の運行表は非常に古い時代から作られ、紀元前4000年ごろのバビロニアの遺跡からも出土しています。
東洋の暦に出てくる吉祥のひとつで、「明の方(あきのかた)」ともいいます。非常に美しい女神「歳徳神(としとくじん)」がいるため、あらゆる幸運に恵まれる、大吉祥の方位です。
歳徳神は「お正月さま」とも呼ばれ、その年のすべての喜びごとをつかさどります。年の初めに、歳徳神がいる方位の神社に詣でるのが、「恵方参り(えほうまいり)」。近年、全国的に広まった「恵方巻き」は、歳徳神のいる方角を向いて食べるものとされます。
間違いやすいところで、歳徳神に名前が似ている「太歳神(たいさいしん)」という神もありますが、これは木星の神であり、全く別の神です。
歳徳神のいる恵方は、1年ごとに5年のタームで巡ります。東西南北から少し傾いた、東北東・西南西・南南東・北北西の4種類で、その年の十干で決定します。恵方が移るのは、各年の立春(2月4日ごろ)からです。近年の恵方を表にすると、以下になります。
年の十干 |
年 |
年 |
年 |
年 |
恵方 |
方位名 |
甲・己 | 2014 | 2019 | 2024 | 2029 | 東北東 | 甲 |
乙・庚 | 2015 | 2020 | 2025 | 2030 | 西南西 | 庚 |
丙・辛 | 2016 | 2021 | 2026 | 2031 | 南南東 | 丙 |
丁・壬 | 2017 | 2022 | 2027 | 2032 | 北北西 | 壬 |
戊・癸 | 2018 | 2023 | 2028 | 2033 | 南南東 | 丙 |
2021年の恵方は、南南東です。