2021年1月15日更新
占いには、専門用語がたくさん! 知りたかったあの用語、この用語を解説します。
さ行
三才
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守護星
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十二支
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十干
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節分
【三才(さんさい)】:四柱推命/九星・気学/風水/算命学/易など
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中国発祥の世界観のひとつ。世界を構成する天・地・人の3つの気を総称して三才(さんさい)と言います。三元(さんげん)、三儀(さんぎ)、三極(さんきょく)とも。解釈の仕方は学派によって少しずつ違いますが、天は陽で父、地は陰で母、人はその間に生まれた子と考えるとわかりやすいでしょう。生け花などの芸術の世界で、黄金比率の三角形として表現されることもあります。政治や軍略の原理として使われるときは、「天の機、地の利、人の和」が揃うのが最上とされます。易、四柱推命、九星気学、風水など、東洋の占いすべてに共通する世界観です。
【守護星(ruler)】:西洋占星術/インド占星術
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星座には、それぞれに守護星(支配星とも)があります。守護星になるのは、
惑星たちです。各星座にも固有の意味があるのですが、守護星はその星座に動機を与えます。
堅実な性質と言われる星座、おうし座とやぎ座を例にとりましょう。どちらもしっかりたくわえを作り、少々困った事態に追いこまれても、耐え抜く力があります。
しかし、両星座では、たくわえを作る動機が違います。ここで関わってくるのが、守護星です。
おうし座の守護星は愛と美の女神の星、金星。美しいもの、おいしいもの、心地よいものに囲まれて、豊かな暮らしがしたい。だから、がんばって貯金します。
一方、やぎ座の守護星は思慮深い老賢者の星、土星です。いつも不測の事態に備え、問題に対処できるよう、二重にも三重にも守りを固めています。貯金は、そんな守備行動のひとつです。
このように、守護星は、その星座の「求めるもの」に影響を与えます。
■各星座の守護星■
星座 |
守護星 |
星の性質 |
動機 |
おひつじ座 |
火星 |
戦いの星 |
道なきところを開拓したい |
おうし座 |
金星 |
愛と美の星 |
美しいものに囲まれて心地よく過ごしたい |
ふたご座 |
水星 |
コミュニケーションの星 |
多くの人と話し、情報を集めたい |
かに座 |
月 |
母性と優しさの星 |
愛するものを守りたい |
しし座 |
太陽 |
意志と目標意識の星 |
成功したい |
おとめ座 |
水星 |
コミュニケーションの星 |
多くの人と話し、情報を集めたい |
てんびん座 |
金星 |
愛と美の星 |
美しいものに囲まれて心地よく過ごしたい |
さそり座 |
火星 冥王星 |
戦いの星 深い情愛の星 |
道なきところを開拓したい 愛するものとひとつになりたい |
いて座 |
木星 |
幸運と豊かさの星 |
物心ともに豊かになりたい |
やぎ座 |
土星 |
思慮と堅実の星 |
実用性重視 |
みずがめ座 |
土星 天王星 |
思慮と堅実の星 変革の星 |
実用性重視 自由でありたい |
うお座 |
木星 海王星 |
幸運と豊かさの星 幻想の星 |
物心ともに豊かになりたい 夢を見ていたい |
さそり座、みずがめ座、うお座に2つの守護星があるのは、近代以降の天文学の影響によるものです。天王星、海王星、冥王星が発見されたのは、望遠鏡が発明されてからですから、紀元前の占星術師たちが知るはずもありません(いちばん早い天王星でも、1781年の発見)。古典の西洋占星術と、インド占星術に登場するのは、土星までの、肉眼で見える7つの星たちです。
各星座の守護星たちは、その星座に入った惑星たちにも影響を与えます。いわゆる「〇〇座生まれ」とは、太陽がその星座に入ったときに生まれたことを意味します。太陽は、その人のアイデンティティを決定する星です。
例えば、ふたご座の太陽は、守護星であるコミュニケーションの星、水星の影響を受けて、多くの人と対話し、情報を集めます。
【十二支(じゅうにし)】:四柱推命/九星・気学/風水/算命学/易など
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東洋の占いでは、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥(ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い)の12個が、1年ごと・1か月ごと・1日ごと・2時間ごとに順にめぐるルールを使って、運命を読み取ります。もともとは占いに使われていたものではなく、季節の流れや時間、方位などを表す「単位」でした。陰陽五行よりも古い時代に成立していたものであるらしく、いつ、誰が作ったのかわかりません。十二支を動物に当てはめるアイディアは、ずっと時代が下ってから生まれ、「十二生肖(じゅうにせいしょう)」ともいいます。
【十干(じゅっかん・じっかん)】:四柱推命/九星・気学/風水/算命学/易
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木・火・土・金・水の五行にそれぞれ陰陽を組み合せて、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸(きのえ・きのと・ひのえ・ひのと・つちのえ・つちのと・かのえ・かのと・みずのえ・みずのと)の、10の気としたもの。名前の最後に「え」とつくと陽、「と」とつくと陰です。甲に始まり、癸に至り、また甲に戻る様子は、万物の栄枯盛衰の循環を現しています。十二支と同様、1年ごと・1か月ごと・1日ごと・2時間ごとに順にめぐるルールを使って、運命を読み取ります。
占いで使う暦・旧暦における、季節の分け目。
春夏秋冬の4回あるのですが、一般的に「節分」と呼ばれるのは、前年と今年との境目である「春の節分」です。
「節分の日」は、「立春の位置(水瓶座15度)に、太陽が到達する瞬間を含む日の前日」と定義されています。豆まきを行うのは、この日です。
毎年だいたい2月3日になることが多いのですが、2021年は2月2日です。なんと、1897年以来、124年ぶり。国立天文台の発表によれば、太陽が立春の位置に到達する瞬間が、2月3日23時59分(日本標準時)なので、このような日程になります。
また、立春の瞬間が2月5日になることもあり、1900年代の初めごろの節分の日は、2月4日になる年のほうが多いほどでした。2021年より先は、だんだん、2月2日が節分の日になる年が増えていきます。
なお、いわゆる「生まれ年の干支」や「九星
本命星」は、節分を境にして変わります。2021年は丑年(うしどし)・六白金星の年ですが、占いで使う暦では、節分の日まで前年の扱いです。すなわち、2021年2月2日生まれの子までは、子年生まれ、本命星は七赤金星となります。
※注
生まれ年の干支、九星本命星を決めるときには、さらに厳密に太陽の位置を勘案することもあります。同じ日付でも、太陽が立春の位置(水瓶座15度)に到達していなければ、前年として扱う占い師もいます。