2020年1月21日更新
唐代の三蔵法師のひとり、不空(ふくう)によってまとめられた仏教の経典【宿曜経(すくようきょう)】をもとにした占いです。
占いの分類では
命術に入ります。
吉凶がはっきりしている占いではありますが、災いを避け、運を切り開く方法についても、しっかりとサポートしています。究極は、真言宗、天台宗などの星供養です。もとが仏典ということもあり、精神性を高めるための哲学的な教えに満ちています。
◎その日にするとよいこと
◎相性の良い人
◎生まれつき得意なこと
◎引っ越しなどの日取り
◎運がよくなる方位
◎人生のテーマ(生まれてきた理由)
◎克服すべき課題(カルマ)
……などなど
宿曜占星術では、生まれた日時を旧暦に直して占います。生年月日、生まれた時間、生まれた場所が正確にわかっているのが理想です。
・生年月日、出生時間(西暦xxxx年xx月xx日 24時間制でxx:xx)
・出生地(ベストは産声を上げた場所の住所。県名でもOK。海外は都市名も)
・現在地(住所。県名でもOK。海外は都市名も)
※本名や血液型は必要ありません。
不空のまとめた【宿曜経】は、正式には【文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経(もんじゅしりぼさつきゅうしょせんしょせつきっきょうじじつぜんあくすくようきょう)】といいます。
インド占星術の占い方を漢文に訳したもので、不空の弟子、恵果(けいか)から、空海に授けられ、日本にもたらされました。
その後、中国と日本では別々に発展を続けたので、中国でいう宿曜と日本の宿曜とは、内容に違いが見られます。日本の宿曜のほうが、
インド占星術の原型を多く残しているようです。
宿曜の【宿(しゅく)】とは、月が天空を移動する1日分の範囲で、27個あり、1か月で一巡します。生まれたときに月が滞在していた宿が、その人の本命宿(ほんめいしゅく)。
インド占星術では、天文学的に月の位置を計測しますが、宿曜占星術では生まれ日を旧暦に直し、暦を使って宿を決定します。これによって、基本的な運命、気質、体質、相性の良い人、向いている職業、運が開ける日など、ありとあらゆることが占えます。
宿曜の【曜(よう)】とは、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星のことです。私たちが使っている一週間の【曜日】は、その曜(星)が守護する日であるという意味。
西洋占星術で、星の神々としてギリシア神話の神々があてはめられるのと同様に、宿曜占星術では星の仏たちがあてはめられています。そして、それぞれの仏に祈る真言を唱えると、災いを退け、運気を開くと言われています。