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クレオパトラ碧
クレオパトラ碧(くれおぱとらみどり)
エジプト育ちで幼いころ「クレオパトラ」と呼ばれる。神官血筋の師直伝古代エジプシャン・タロット秘儀を使用。自らこのタロットに心を救われた経験から「心に薔薇を咲かせる占い」がモットー(時に厳しい結果のこともあります)☆断易も当たる確率が高いと信頼しているので たくさん使用しています(^^)人生の「まさか」を乗り越え難い気持ちのする時、友人とお茶するような気持ちで来ていただければ嬉しいです。
インタビュー
2015年5月更新。クレオパトラ碧先生にインタビューしました。
[クレオパトラ碧]
こんにちは!
[有田陽子]
こんにちは! うらへや通信パーソナリティの有田陽子です。今日はどうぞよろしくお願いいたします。
[クレオパトラ碧]
あまり日頃、占いについて自分で考えるという機会がないので、今日はドキドキしています。よろしくお願いします。
[有田陽子]
早速ですが、クレオパトラ碧先生といえば! そのお名前からもわかる「エジプトとのつながり」です。カイロに住んでいらしたという異色のプロフィールをお持ちなのですよね。
[クレオパトラ碧]
そうですね、異色と言われると「そうかな」と思うくらいで、自分としては、それほど意識しないのですが、たまに「エジプトの話を聞きたい」というお客様がいらして「ああ」と思います☆
[有田陽子]
お父さまが大学教授でいらっしゃるのですよね。
[クレオパトラ碧]
はい、そうですね、父は言語学者です。それでカイロに行っていました。
[有田陽子]
言語学者がお父さまというのも、すごい……。やはり、大きな影響を受けていらっしゃるのでしょう?
[クレオパトラ碧]
はい、受けているでしょうね……

☆★☆ 言語学者である父の影響を受けて ☆★☆

[クレオパトラ碧]
学者って、わりと自由な職業で、企業戦士のように縛られる部分が少ないと思います。そういう意味では、かなり自由思想をもちやすかったかな、と。自分の好きに生きることを教わったように感じますね。カテゴライズが苦手なのもその影響かも……?
[有田陽子]
いいですね、学者さんのような生き方。自由な精神は、お父さまから学んだ……と、「カテゴライズが苦手」というのは、どういうことでしょう。
[クレオパトラ碧]
「○○タイプは〇〇である」という決めつけ……と言ったら、わかるでしょうか。たとえば、血液型占いみたいな。
[有田陽子]
あー、私はA型だからまじめなの、みたいな!
[クレオパトラ碧]
とくに私は、外国育ちなので、血液型の占いにはアレルギーというか、違和感があるかもしれないんですけど(笑)。あれって、カテゴライズされたものが「自分はこれっぽい」と思ってそちらに向かう、という気がしないでもないので(笑)
[有田陽子]
カテゴライズって、そういうことなんですね。あなたはA型だからまじめです、って言われたら、「そう、私まじめなのよね」って思いこんじゃう、とか。自分のことならいいけど「あの人はB型で気紛れだから気をつけなくちゃ」なんて、使い方をされちゃうと、困っちゃいますよねー。
[クレオパトラ碧]
そうですね、B型だから、って言われて嫌な顔する人、いますしね(笑) なので、父の自由思想とも通じますが、自分があまり枠にはめてそちらに向かうのは怖いよ、と。
[有田陽子]
占いをするときって、「あなたは○○です」って言ってもらって、安心したいものなんですけど、それが逆に悪影響となることもある、ということなんですね。
[クレオパトラ碧]
安心したいって言うのは、確かにあると思います。私はそういう意味では、少しセラピスト的な占いが好きなタイプの占い師かもです。問題の根源を解きほぐして、アドバイスしていくようなものが好きかも、と思います☆

☆★☆ 言語と占いの不思議な関係 ☆★☆

[クレオパトラ碧]
あと、自分も自然哲学、とくにウィトゲンシュタインなどを学んだので、言語と占いの関係には、わりと興味があります。
[有田陽子]
言語と占いの関係……それは、どんなものでしょう。
[クレオパトラ碧]
そうですね、言葉ってすごく占いで重要ですよね、ネガティブなことをどう伝えるとその方のために良いか、とか……。
[有田陽子]
ネガティブといいますと、たとえばどんな?
[クレオパトラ碧]
そうですね、例を挙げると……先日友人がこういってきたんです。「ねえ、天中殺って、死ぬ時期なの?」って(笑)
[有田陽子]
死ぬ時期! 「殺」って字が入っているから、そう思ったんでしょうか。
[クレオパトラ碧]
そうなんです。その占い師さんがどんな解釈をしているか定かではありませんが、「運が停滞する時期」程度の意味なんだろうなとは思います。
[有田陽子]
でも、知らないと、とてつもなく怖いものだと思っちゃいますよね。
[クレオパトラ碧]
はい。そういう言葉が入っていると、やはりその人の意識が悪いほうへ縛られがちになるから……実際には、今はいろんな占いがあるから、先生の寄って立つところで占いの解釈に違いがある、と友人にはいいました。
[有田陽子]
なるほど。それで、お友だちは納得してくれましたか?
[クレオパトラ碧]
はい、友人には、このようなものを「ことだま」というのだと伝えました。言葉そのものが持つ力、ですよね。この場合は「天中殺」という言葉そのものが持っている力。その占い師が、天中殺という言葉を使って、どんな意味のことを伝えたかったのか私にはわからないけれど、もし、その時期が悪いとしても、重要なのはそれをどう過ごすかであり、ネガティブなイメージを持つ言葉を恐れる必要はない、といったら、「ホッとした」って。
[クレオパトラ碧]
結局、意識がその人の人生を導くことってよくあると思うので、使う言葉には気をつけています。私は、ネガティブなワードはできるだけ避けるタイプの占い師かな。
[有田陽子]
なるほど。では、逆に良い「ことだま」というのもありますか?

☆★☆ エジプトの神々、日本の神様たち ☆★☆

[クレオパトラ碧]
はい! 良いことだま、ということでいうと、私はよく「日本の神様カード」を使いますが、ここで出てくる八百万の神は、みんな良いことだまで話していると思えて好きですね。あと、「良いことは信じていると、いつか現実化する」というのもあると思います!
[有田陽子]
おおお、日本の神様カード! エジプトから、我が国に戻ってきましたね。どんなことを占うときに使えるのでしょう。
[クレオパトラ碧]
日本の神様カードは、そうそう、エジプトのカードに通じるところがあるんです。たくさんの神がいて、楽しいムードいっぱいで☆
[有田陽子]
以前、特別占いで使っていらしたエジプトカードの日本版みたいな感じでしょうか。
[クレオパトラ碧]
はい。日本の神様カードは、基本的には、大野百合子さんが作られたカードで、日本の日本書紀や古事記などにでてくる神様をイメージして書かれたカードです☆ で、そうですね、これも父の影響かもしれないですけど、子どものころ、いつも日本書紀の話を聞かされていましたので、なじみやすかったのもあります。
[有田陽子]
子どものころから日本書紀!
[クレオパトラ碧]
たとえば「月の女神」のカードが出ると、もうすぐ、「ああ、何かこの方の(女性の場合)恋愛などにいいことがおこるな」と思えるとか。
[有田陽子]
日本の月の女神、ですか?
[クレオパトラ碧]
はい、端的に言えばかぐや姫です。
[有田陽子]
そっか、かぐや姫! 確かに月の女神ですね!
[クレオパトラ碧]
日本の神様カードは「啓示カード」ですので、おみくじ的ですね。基本の大野先生や監修の方の取っている意味ももちろん大切ですが、自分がそこから何をイメージするかを私は大切にして、カードを読んでいます。タロットもそうですが、その絵からの、あるいは、言葉からのイメージを大切にしている……それがことだまにも通じるかも……ですね。

☆★☆ 日本の神様カードで占う! ☆★☆

[クレオパトラ碧]
せっかくですから、占ってみましょうか! 日本の神様カードで!! 今、有田さんは、何か悩みはありますか?
[有田陽子]
ええっ、いいんですか? ……でも、とくに悩みがないので、今、私が一番大切にすべきことは何かを占っていただけますか? クレオパトラ碧先生ですから、ちょっと哲学的なことを聞いてみたいです♪
[クレオパトラ碧]
はい、了解です♪ 観ます☆ (そういって、クレオパトラ碧先生は、カードをシャッフルしました)
[クレオパトラ碧]
今、出たのは「石の女神」ですね。これは「石」イコール意思ということだまでもありますので、ご自身がやりたいと思っていることを、きちんとやりとげる意思をもつことを大切に、ということ。外の意見より、自分の内部の意思ですね。
[有田陽子]
「石(いし)」と「意思(いし)」がことだまでつながっているんですね。
[クレオパトラ碧]
あと、基本的には、この女神は、「グランディング」つまり、現実をよくみて、自分らしさというのを大切に、ということでもあります。まあ、他より自分の内面を大切に、という時期ですね。
[有田陽子]
えーと、日本神話の石の女神っていうと、イワナガヒメでしょうか。
[クレオパトラ碧]
はい、はい、そうです、これはイワナガヒメです。よくご存知ですね。
[有田陽子]
最近、神社めぐりが楽しくて。日本神話もちょっと読んでみたりして。
[有田陽子]
イワナガヒメは美人で名高い妹のコノハナサクヤヒメとともに、ニニギノミコトに嫁いだが、醜かったために、父親のもとに送り返された。しかし、実は、不老長寿をもたらす女神であり、イワナガヒメを返してしまったニニギノミコトは、死すべき運命となった。イワナガヒメは妹のコノハナサクヤヒメを恨んでいるという恐ろしい話もある。
[クレオパトラ碧]
すごい、すごい☆ そうやって、占いに来てくださった方が神様のストーリーを検索したり、祭られている神社を調べてお参りにいってくださったりすると、占い師としては嬉しいですね。占いだけでなくそこから、自分の中の引き出しを増やしてほしい、とも思います☆
[有田陽子]
妹のコノハナサクヤヒメに比べて、イワナガヒメって、なんだか地味というか、損な役回りってイメージなんですけど……彼女は実はすごい力を持っているのに、誰からも評価されないんですよね。
[クレオパトラ碧]
ああ、それはそうですね! 人がどう思うか、ではなく、自分がどうしたいか、を考える、ということが、その姫の無念な思いから、わかりますね。コノハナサクヤヒメのような花系の女神はみなさん、華やかですけども。石の女神、イワナガヒメが示すのは、西洋占星術の土星のように、じっくりどっしり、自分をみつめて作る時期、なんですよ。
[クレオパトラ碧]
それから、「永続性」の意味をどう解釈するのかがイワナガヒメのカードが出たときには、大切になる場合もありますよね。
[有田陽子]
「ニニギノミコトは、イワナガヒメを遠ざけたから、永遠の命を得られませんでした」という、この神話の結末の部分ですね。イワナガヒメは、自分の価値を知っていたのかなあ……?
[クレオパトラ碧]
うーん、そうですね、知らなかったでしょうね……だから、妹のコノハナサクヤヒメを呪うんですものね……
[有田陽子]
こういう、人の中の闇を表すような女神のカードがでたときって、どのように考えたらいいでしょう。
[クレオパトラ碧]
実は「日本の神様カード」は基本、すべて解釈は明るいので、本当の物語とは少し違うのですけれどね。……ただ、闇を表すカードが出たとき、たとえば、タロットカードの「塔」とかエジプトカードの「死者」もそうですが、それはイヤなものというよりも、何か、相談者の方の背中を押すことも多いと思いますね……
[クレオパトラ碧]
旧約聖書とか、エジプトの昔の神様も、人間臭い部分がありますよね……でもその「悪い部分」と思えることが、やはり、人生の妙味をつくるのもあるし……
[クレオパトラ碧]
たとえば「死者」のカードは、エジプトでは、というか、イスラム圏では、喜ばしいカードです。死は、永遠の命であり、繁栄ですからね(笑)あと、私の経験では、「塔」がでたときに「ああ、そうか、やっぱりその道は行き止まり」と思って辞めたことも(笑)
[クレオパトラ碧]
すごく悩んでいたのですが、最終に「塔」が出て、「あ、他の道を探そう」とすんなり思えました。田辺聖子さんの言葉ですが「この道、開いています」というところが人生にはたくさんありますから、そこでない道を、ということで、背中を押されましたね。
[有田陽子]
先ほど出てきた「天中殺」にもつながるでしょうか。「殺」なんていう字が出てくるようなところは避ければいいだけだよ、というか。
[クレオパトラ碧]
そうですね。
[有田陽子]
では、今、私にとって、イワナガヒメのイメージが必要だとして。それはどのように解釈すべきでしょうか。
[クレオパトラ碧]
今、有田さんに石の女神・イワナガヒメが出ているのは、今、とても日々は平穏で、幸福かもしれない(これは、有田さんが、今悩みがあまりない、とおっしゃったので)ですが、そういう時期にこそ、じっくり自分のことを考えておくと、それが今の幸福をもっと長く続ける道になるよ、というアドバイス、ですね。
[有田陽子]
「長く続ける」ということがテーマになってくるんですね。誰になんと言われようとも、長く続けられるものかー……そういうもの、あったかな。確かに、自分の内側に、潜ってみたいなとわからないですね。
[クレオパトラ碧]
先ほど、イワナガヒメは「地味」とおっしゃった、その「地味」だけれども、とても大切なこと、たとえば健康を管理するための運動やメンテに行く、というのも、有田さんにはおススメです(笑)
[有田陽子]
ああああ、たしかに、たしかに! 運動不足だし、すぐ、ジャンクフード食べちゃったりします! それに、時間の使い方が下手で。だらだら夜更ししたり、スマホでゲームしたり。
[クレオパトラ碧]
難しく考えるというか、紐解くなら、いろいろタロットや断易も一緒に観ていくと「ああ、ここをよく考えて」という部分に行き当たるときがあります。1枚で日本の神様だけでいくときは、まず、日常を整える、も大切です。やはり健康と日常をきちんとていねいに、というのが、人生を作るので☆
[有田陽子]
改めて言われると、気持ちが引き締まりますーー!

☆★☆ 占いを上手に利用する ☆★☆

[有田陽子]
占いって、見ないようにしてごまかしていたことを、再確認するのにも役立つんですね。
[クレオパトラ碧]
はい、私は、占いは、ここが大切、と思います。
[クレオパトラ碧]
やっぱり、嫌なことを避けないでいくほか、人間が磨かれる、というのはないですものね。ですから、自分が「今、なんか、やばいかも?」という時期でしたら、それを、エジプト人が死を怖がらないように「どーん」と受け止めると、運命のほうも「あ、そう?」と少し軟化してくれるでしょう(笑)
[クレオパトラ碧]
意識の30パーセントしか人間は自覚できないって言われますよね、70パーセントは海のそこ。その「そこ」に何が沈んでいるかを知って、そこを活かしたり、変化させていけば、もっと良いほうへ向かえることはよくあると思って、占いをしています。
[有田陽子]
肝に銘じますーー! いやー、とくに悩みがない人も、時々占いをしたほうがいいですね。毎日のクォリティがアップする気がします。
[クレオパトラ碧]
そのお手伝いをしてくれるのが、エジプトカードであり、日本の神様カードであり、その他たくさんの占いであるということですね。私もたまに「自分の人生、今、どの方向を向いているかな?」と占います(笑)
[有田陽子]
えええ、先生ご自身もですか?
[クレオパトラ碧]
すごい悩みがなくても、日常メンテナンス的にも、占い、気が向いたときが「来るタイミング」です、そうすると「あ、そうしたら、もっと良いかも」という楽しい発見もあると思いますよ。
[クレオパトラ碧]
私は、自分を占うのも結構好きです! あと「あれ?」という問題(自分の)ときに占うと、案外当たるし(わーお!! 自画自賛w)
[有田陽子]
そっか、自分のいいところを無視しているパターンだってありますものね。
[クレオパトラ碧]
はい、やっぱり占いに来てくださる方は「よりよく人生をいきたい」って必死で素敵だと思うのです。ですから、いろいろな形で、占いを楽しみ、また、人生の道しるべにしてくれたらなあ、と思います。
[クレオパトラ碧]
いいところ、たとえば「いい運気の中の悪い時期」とかそういうこともあるし、どの程度の問題なのか、というのを観ることもできますよね。
[有田陽子]
これはまるで宿題ですねーー。私も、このタイミングでイワナガヒメが出てきた意味について、考えます。
[クレオパトラ碧]
いえいえ、宿題というよりも、自分探しですよ(笑) 自分楽しみ☆ 実際、占いしていて、「もっといろいろな引き出しを増やせば楽しいのにね」と思う方もたくさんいるし。イワナガヒメを楽しんでください。引き出し、多くして楽しんで。
[有田陽子]
引き出しを増やす、ですか。なんだかわくわくしてきました。
[クレオパトラ碧]
占いって、やはり基本的に、「心を支えるともし火」だと思います、それだから、やはり「どう伝えるか」は私にとっては重要ですね。言われた一言が、ある人の中で、発酵したり熟成すること、よくあるし……そして、楽しんで人生を明るくするものでもあってほしいです。
[クレオパトラ碧]
私も逆に、いろいろ皆さんから教えていただいたりもするし、やはり、占いはケミストリー……相互に、鑑定時間を作り上げている、という面もあります。
[有田陽子]
そっか……もしかすると、鑑定が終った後に、気づくこともあるかもしれないですね。
[クレオパトラ碧]
はい、多分、わりと終わってから「ああ言われたけど……」と反芻すること、あるんじゃないでしょうか。
[有田陽子]
で、後で、とんでもないタイミングで「こういうことだったのか!」と気付いたりして。
[クレオパトラ碧]
はい、とんでもないタイミングで、ひらめく(笑)。
[有田陽子]
ぜひ、その瞬間を体験したいです。
[クレオパトラ碧]
いろいろな活かし方をしていただければうれしいですね。
[有田陽子]
今日はお忙しい中、お時間を割いてくださいましてありがとうございました。途中で話がおもしろくなっちゃって、あちこち飛んでしまってすみません。
[クレオパトラ碧]
こちらこそです。なんだか、はちゃめちゃになりまして……今日は楽しかったです☆
[有田陽子]
みなさんにもぜひ、クレオパトラ碧先生の楽しい「ことだま」受け取ってほしいです♪  そして、ハッと気づく体験を!