2019年12月27日更新
夢の中に現れたシンボルを読み取り、これから起きることや注意すべきことを知る占いです。夢占いは、洋の東西を問わず、すべての文化圏に存在します。シンボルは各地の気候や文化と密接な関りがあるので、民俗学研究の素材としてもたいへん興味深いものです。
占いの分類では
相術に入ります。
夢占いは、占いというよりお告げといったほうがいいでしょう。タロットカードのように、「人間の側から質問をして、カードが答える」といった、対話形式をとるのは不可能です。どんなお告げが下るのかは、とにかく夢を見てみないことにはわかりません。
◎どんな夢を見たか
◎この夢に意味はあるのか
◎夢の中に出てきたシンボルの意味は?
◎今、注意すべきことは?
◎今、努力すべきことは?
◎これから何が起きるのか
……などなど
夢を見たら、できるだけ正確に内容をメモしましょう。夢はつじつまの合わないものですが、どんなにおかしな展開でも文章を整えず、そのまま箇条書きしてください。夢の中に出てきた人物、動物、物体、景色、色彩、文字や数字など、忘れないうちに書けるだけ書き出します。その夢を見ているときに、どんな気分だったか(ずっと悲しくて涙が止まらなかった、など)、全体的な雰囲気なども、書くといいでしょう。
夢について、ひと通り書き出したら、前日ベッドに入った時間、何時間眠ったか、体調はどうかも書きそえてください。
ここまでできたら、自分で夢の解釈をせず、占い師に書いたままの内容を伝えましょう。
※本名、血液型、誕生日などのデータは必要ありません
夢占いをするにあたり、いちばん最初に行うのは、それがお告げの夢かどうかを判定することです。体調が悪かったり、近い過去に激しく印象に残る経験をしている場合は、起きている間の出来事が夢に反映されているだけだとみなします。
心身の状態に影響されず、自然に天からのお告げを受け取れるコンディションのときにもたらされた夢でなければ、占うことはできません。
お告げの夢だと判定できたら、シンボルの解釈に入ります。夢の中に登場した人物、動物、場所、景色、文字、数字などは、重要な意味を持っているので、小さなことも余さず占い師に伝えましょう。全体の色合いや、その夢を見ているときにどんな気持ちになったかもポイントになります。
しかし、ストーリーのつながりは、解釈にほとんど関係ありません。たとえば、高いビルの外壁をロッククライミングでもするかのようによじ登っていったら、くじらがあなたの頭を叩いて、気がついたら、トムヤンクンを食べていた……などという、めちゃくちゃな展開でもOKです。
この例であれば、「高いビル(場所)」「よじ登る(という行動)」「くじら(大型動物、海洋生物など)」「頭を叩かれる」「トムヤンクン(辛い食べ物、赤い食べ物、エビの入った食べ物など)」「食べる(という行動)」といったシンボルをピックアップすることができます。
また、特別なタイミングに見る夢として有名なのは、なんといっても初夢です。良い夢を見るために、和歌を書いた紙を船の形に折り、枕の下に敷いて眠りにつくと、縁起の良い夢が見られるのだとか。
【初夢の宝船】が作れるPDFデータを用意しました。お正月には、これを印刷して、手順通りに切って折り、枕の下に敷いて、ステキな夢を見てください。そして、夢のシンボルを書きとめたら、占い師に読みといてもらいましょう。
【初夢の宝船】ダウンロード(PDFファイル)
占い用語辞典の
【初夢】の項にも、詳しい解説があります。合わせて読んでください。