2019年10月16日更新
タロットカードと同じく、もとはゲーム用のカードだったものが占いに用いられるようになりました。ルノルマンという名前は、ナポレオンの妻ジョゼフィーヌのお抱え占い師、マリー・ルノルマンが由来です。
占いの分類では
卜術に入ります。
「彼がどうして私を好きになったのか」など、起きている出来事を筋道だてて説明するのが、ルノルマンカードは得意です。いきなり結論に至るのではなく、途中のプロセスが明らかになるので、占ってもらったときの納得感は大きいはず。未来の見通しもわかりやすく、どうしたらハッピーになれるのか、現実の生活に即した計画が立てられるでしょう。
◎相手の気持ちをつかむ方法
◎協力者はどこにいるか
◎身の回りのこと・日常生活
◎複雑な人間関係の調整
◎失敗を帳消しにする方法
◎願いをかなえる計画を立てる
◎裏で起きていること
……などなど
とくに必要ありませんが、相談内容を箇条書きにして、まとめておくとスムーズに占えます。これまでに起きた出来事、登場人物、心配なこと、いちばん知りたいこと……など。
※本名、血液型、誕生日などのデータは必要ありません
現在、一般的な「ルノルマンカード占い」に使われているのは、36枚1組の「プチ・ルノルマン」と呼ばれる
デッキです。各カードのタイトルは、【手紙】【鍵】【指輪】【本】【花束】など、身の回りにあるものが多く、女神や妖精のような神秘的な存在は登場しません。そのため、占いの結果は日常生活に即していて、今すぐ実行できるアドバイスがもらえるでしょう。
カードの束の中からランダムに1枚を抜き取って占う「ワンオラクル」もできますが、ルノルマンカードの真骨頂は、なんといっても36枚すべてを表向きに並べる「グラン・タブロー」です。
人間関係の距離感、相手の建前と本音、自分でも気づいていない心の中に押し込めた本当の願い、起きている出来事の裏側で進行していることなど、具体的なストーリーが組み立てられます。
さらにおもしろいのは、2枚以上のカードが組み合わさると、まるで化学反応を起こすように、新たな意味が生まれるところです。
たとえば、友だちを意味する【犬】と遠くへの移動を意味する【船】で、「外国人の友だちができる」という物語が生まれます。それらのカードの出た位置によって、出会いまでにかかる時間や、どれくらい仲良くなれるかも判断が可能です。間に他のカードが入れば、何が障害になるか、協力者がいるかどうかもわかり、物語はどんどんふくらんでいきます。
ルノルマンカードはあなたを主人公にしたドラマを語ってくれるでしょう。