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2019年7月16日更新
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という言葉に出てくる八卦とは、易の中に出てくる乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤の8つの卦のこと。古代中国の世界観を示す哲学でもある易は、まさに占いの王、占いの中の占いと言ってよいでしょう。
占いの分類では 卜術に入ります。
易は、哲学であるという性質上、重大なことを占うのに向いています。人生の大きな問題について、「今の私は何をなすべき使命を持っているのか」と、天に問いかけるとき、乾坤一擲(けんこんいってき)の意気込みをもって、占いをします。この乾坤一擲というのもまた、易に由来する言葉で、「天地に運命を任せてサイコロを振る」という意味。ここいちばんの勝負のときこそ、易の言葉は大きな力となります。
◎今後の生き方について
◎この出来事が起きた意味は?
◎仕事に臨むために大事なことは?
◎私の使命は
◎会社の行く末は
◎今年の目標
◎勝負の行方
……などなど
とくに必要ありませんが、相談内容を箇条書きにして、まとめておくとスムーズに占えます。これまでに起きた出来事、登場人物、心配なこと、いちばん知りたいこと……など。また、あえて何も用意しないというのも、易らしい占い方。生きる意味について天に問うことができます。
※本名、血液型、誕生日などのデータは必要ありません
もっとも複雑な占い方は本筮法(ほんぜいほう)。50本の筮竹(ぜいちく)を使用する複雑な手順で占います。天下国家を占うときにはこのやりかたをすべきなのですが、時間がかかるので、通常は略式で行います。同じく50本の筮竹を使うけれど、手数の少ない中筮法(ちゅうぜいほう)、さらに手数を減らした略筮法(りゃくぜいほう)、コインの裏表で占う(てきせんほう)、サイコロを使う方法などなど。
どのやり方でも、奇数か偶数かを作為なしに出すことができればよし。奇数を陽、偶数を陰として、八卦を割り出します。八卦とは、世界をかたどる元素のようなもので、図のように、乾(けん)兌(だ)離(り)震(しん)巽(そん)坎(かん)艮(ごん)坤(こん)の8種類です。さらに八卦を2つずつ組み合わせて六十四卦を作ると、お告げの言葉が出てきます。
易占いの醍醐味は、答えが出て、それで終わりではないところです。占い師は、どんな卦が出たのか、その卦はどんな意味かを教えてくれますが、どうしてその答えが出て来たのか、考えるのは、占ってもらう人自身。「当たるも八卦、当たらぬも八卦」とは、「今、ここにあなたが存在しているのはなぜか考えなさい」という、教えなのかもしれません。
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