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あなたの七輪
あるはん(アルハン)
「悩み」っていうものを抱えているときって、やっぱり心の居心地が悪くって、その「心の居心地の悪さ」っていうものは「悩みを人に打ち明けようか、それとも今しばらく、自分の中だけに置いておこうか」っていう両義的な気持ちが摩擦となって、どんどん増長していくものだったりします。そんな「葛藤という空気」でふくらんだ、あなたの「心の風船」を、僕も一緒に抱きしめたいな。ギュッと。
2015年4月更新。あるはん先生にインタビューしました。
[有田陽子]
あるはん先生、インタビューにお答えくださいましてありがとうございます。占い師の部屋メルマガ・パーソナリティの有田陽子です。
[あるはん]
今回は、有田さんとお話しできて光栄です。
[有田陽子]
ありがとうございます♪ さてさて、あるはん先生といえば、個性的な楽しい語り口で大人気の先生。占い以外にも、得意なことや、ご興味があることもたくさんありそうですが……今のあるはん先生の「マイブーム」的なものがありましたら、教えてください。
[あるはん]
あ、ありがとうございます。個性に乏しい人間だから、無理して個性らしきものを、自己演出しているのが、いいのかもしれません。
[あるはん]
ええと、マイブーム、ですか。なんだろ。息子とトランポリンで遊ぶことですかね。
[有田陽子]
わー、息子さん、いらっしゃるんですね。
[あるはん]
トランポリン、家庭用の、買って、たまに、はねてます。
[有田陽子]
いい運動になりそうですね。息子さんと一緒に、ぴょんぴょん?
[あるはん]
トランポリン、短時間で、運動量いいみたいで、息子、無表情で跳ねてて、その顔、いいんですよ。可愛い。僕、3人、子供いて、娘、息子、息子です。娘、3月24日、小学校の卒業式で、なんか、ウキウキしてます。
[有田陽子]
あるはん先生、すっかりパパなんですね! なんだか意外。占い師って、どこか現実の生活とは離れているイメージがあるんですが、普段は優しいお父さんなんですねえ。しかも、お嬢さんは小学校ご卒業。おめでとうございます!
[あるはん]
女房が厳しい分、僕は、甘いかも、です。
[有田陽子]
ええええーー、そのうえ、奥さんのほうが強いんですかああ? あるはん先生、意外ーー!
[あるはん]
女房、強いし頑固だし、牡牛座いっぱい持っているし、僕とは相性悪いし、ストレスって、ああ、こういうのが、ストレスなんだ、って、毎日、自己発見、僕に女房、くれてます。
[有田陽子]
奥様とも、占いの話をするんですか?
[あるはん]
女房と占いの話……しないですね。僕、喋っていても、なんか、独り言になってしまうんです。聴いてくれないんですよ。それぞれ、自分の時間、大事にしちゃう、そういう家族の人たちなんです。
[有田陽子]
占い師ですから、ご自分のパートナーとの関係も占いますよね。相性が悪いとのことですが、でも、結婚したわけじゃないですか。ご結婚の前に、相性が悪いということはわかっていたのに……?
[あるはん]
あ、相性、悪いのわかってました。この人と結婚したら、どツボやな、って、関西弁、頭に浮かんだんですよ。で、僕、基本マゾだから、そのどツボに、飛び込んでみよ、みたいな、絶望への階段、下ることにしたんです。
[有田陽子]
とっても興味深いですね。相性が悪いとしても、結婚に至ることはある……と。これはどうしてなんでしょう。知りたい人はたくさんいると思います。「どツボに飛び込んでみよ」って、おもしろい感覚ですよね。
[あるはん]
相性悪くても……結婚に至ることは、僕が実証しているけれど、マイナスで結びつく、って言う意味での関係の強固さって、あると思います。その関係のマイナス、それを、どうプラスに転換させいくのか、それが、結婚のあとの課題になる、っていうの、あると思います。
[有田陽子]
「相性が悪い」というのと「結婚するかどうか」は、必ずしも一致しないというところがおもしろいですよね。なんとなく「相性が悪ければ結婚できない」って考えてしまいますけれども。
[あるはん]
女房と結婚したとき、実際、絶望へのエレベーターに乗り込んだ自分、意識していました。
[有田陽子]
えええええ! 絶望だなんておっしゃって。とかなんとかいっても、奥様のことが大好きなのでしょう?
[あるはん]
女房のこと……大好き……ある意味、それまでの自分、変えたかった、っていうの、あったと思います。タイプが全然違っていて、僕が、破滅型だとしたら、彼女は、建設型で、発想も感覚も、全然違っていて、で、ある意味、その時、今までの自分に、僕は倦んでいて、で、社会的には、とっても常識的な彼女が、僕にとっては、とっても未知、感じた、っていうの、あったと思います。
[有田陽子]
不思議の世界に住むあるはん先生と、現実世界に住む奥様なんですね。そういうと、引きあっているような気がします。……なのに相性が「悪い」とは? そもそも「相性が悪い」って、どういうことなんでしょうね。
[あるはん]
相性、いいか悪いか……僕、星を見ますけれど、たとえば、二人の関係、スクエアっていうハードなアスペクト、星同士が多く作られていても、それ、基本、悪い相性になるけれど、その関係、継続させていく、って言う意味では、自分に新たなエネルギーや発想を蓄積すること、課されると思います。その意味では、自己刷新を促される、って言う意味で、悪い、とだけでは、断じれない、と思います。
[有田陽子]
なるほど。本当は「良い」とか「悪い」とかいう、単純な判断ではないということなんですね。奥様とは、スクエアの星が多いということなんですか?
[あるはん]
相性悪い……一緒にいるだけで、なんかムカつく、とかですね。一面的な言い方すると。で、一緒にいたくない、って思うわけですけれど、その場合、その相手を、自分とは別種の、存在として、被在化しているわけです。でも、基本、どんなにムカつく人間でも、実は自分の一部、っていう言い方も、できるわけです。で、要は、その、他者を、自分にどう取り入れるか、そこなんだと思います。
[有田陽子]
うーーん、「他者を自分の中にどう取り入れるか」ですか。これは、男女の関係に限ったことではないですよね。他者を自分の中に取り入れる。これがうまくいければ、人間関係が発展するということですよね。
[あるはん]
良い、悪い、ある意味、単純判断、大事だと思います。で、人間、悪いと反発しあう、っていうの、たとえばあったりしたら、その反発関係を、融和関係に、いかにしてもたらしていくのか、そこ、ある意味、考えどころで、その考え方の、自分への摂取が、できるかどうか、っていうの、自分を脱皮できるか、刷新できるか、っていうところでもあると思います。
[有田陽子]
と、さっきも「刷新」って言葉が出てきましたね。他者の考えに触れることで、その人の考え方を受け入れ。自分の死やを広げるといった感じでしょうか。あるはん先生は、ご結婚によって、ご自分を「刷新」したかったのですよね。
[あるはん]
他者をどう、自分に取り入れるか、たとえば、社会は良くできていて、被害受けても、自力救済は、基本NGで、司法とかに判断、委ねることになるわけだけれど、そういう、システムに、依拠するだけでは、他者を自分に吸収したことにはならなくて、自分が他者を、吸収するには、自我の壁、その向こう側にいる他者との同化のプロセス、必要になってくると思います。
[あるはん]
たとえば、ユングに依拠する言い方すれば、人間の心理機制、直感、思考、感覚、感情、その4つがあって、人それぞれ、それら要素の働き、異なると思います。どんなにウマが合う人間でも、やっぱり、違うところは違うと思います。その差異を認めつつ、受容においては、受容する側が、自我の壁の向こう側に、越境する、っていうの、プロセスとして、必要になると思います。
[有田陽子]
「自我の壁の向こう側に、越境する」……ですか。占い的に、あるはん先生と奥様とは、どういう関係といえるのでしょう。
[あるはん]
僕は、女房を、支える、そういう役割、だと思います。彼女の星、僕のネータルのMCあたりに、集中していたと思います。で、僕の太陽と水星が、僕のネータル6室に入っているから、基本、家庭の細々、僕が引き受けて、女房は、えばってれば、すべて丸く治まります。
[有田陽子]
奥様が威張っていればいい(笑)ですか。
[あるはん]
それと、僕の無謀、そこに、僕にとっては、衝動を妨げられるっていう心理的ストレス、もたらされるけれど、ある意味、その僕の無謀に、彼女は、壁として立ちはだかって、無難、の方向に、軌道修正する、そういう感覚、持っています。
[有田陽子]
無謀なんですか(^_^;) あるはん先生が、奥様を支えつつ、でも、奥様があるはん先生の暴走を抑える。もちつもたれつなんですね。
[あるはん]
ええ、かかあ天下のお茶の間、です。……ファンキーモンキーベイビーズのフレーズです。このフレーズのあと、第三ビールで乾杯、ですけれど、僕、贅沢にも、ビールはビールを飲むので、そこ、女房、気に入らないみたいです。
[あるはん]
もちつもたれつ……そうですね。で、ある意味、僕の暴走衝動、彼女は実は促してもいるから、その意味では、僕は彼女の枠のなかで、飛び跳ねてる、そういう感じ、かな、と思います。
[有田陽子]
あ、いいな。なんだか素敵なご夫婦のスタイルが浮かんできちゃった♪ トランポリンを買って息子さんを跳ねさせているあるはん先生が、奥様の枠の中で跳ねている。
[あるはん]
跳ねる、つながり、ですね。
[有田陽子]
あるはん先生と奥様のような、お互いに支えあっていけるパートナーを得るためには、どうしたらいいのか、教えてください!
[あるはん]
僕と女房みたいな、お互い支え合っていけるパートナーを得るために、ですか。まとめて言うのは難しいんですけど、あえて言うなら、自分のルーツ、それを大事にしようとする、っていうことかな、と思います。思い出したくない過去とか、ある意味、封印しておくの、そういう時期も、大事なんだけれど、でも、ルーツとして、大事にしようとするなかで、いい人、自分を支える人、人格として、自分の分身として、近づいてくると思います。
[有田陽子]
過去を大切にする……過去を受け入れる、なんですね。
[あるはん]
過去を受け入れる……結構難しいんですけれど、ただ、思い出したくない過去、毛布にくるんで、感じられないようにしていても、でも実は、この過去が、新しい自分にとっての芽になるように、人、無意識的に、温めているんだと思います。
[有田陽子]
「過去の自分を肯定することで、自分を支えてくれる分身のような人が近づいてくる」って、心に響きます! 過去の自分を嫌いになっちゃいけないんですね! わあ、なんだか心が軽くなってきました。
[あるはん]
嫌い、っていう感情、それも、大事だと思います。嫌いっていう感情の絵のなかにいる自分を、抱きしめてあげる、って言う感じ、でしょうか。
[有田陽子]
そうか……「嫌い」も含めて、過去の自分を抱きしめる。過去の自分はたくさん失敗したけど、そういうのも許してあげたりして?
[あるはん]
たとえば、僕はタバコを吸うんですけれど、そのパッケージ、開けるとき、その向こうにある、毒のニコチン、それだけでない香り、それをも嗅いであげる、みたいな感じ、だと思います。
[有田陽子]
タバコには毒の側面もあるけれど、その一方で、心を落ち着ける香りもある。悪いとばかり決めつけないで、両方を受け止める……という感じでしょうか。
[あるはん]
許す、失敗を許す、失敗、それに至る、その時に自分が意図したもの、その時の思考プロセスや、感情的動機、それを、自分だけは、自分に微笑んであげる、みたいな感じ、です。
[有田陽子]
ああ、なんだか、ホッとしました。私、時々、過去の失敗や、誰かにしてしまったこと、言ってしまったことを思い出して、頭がおかしくなりそうになるんです。過去は取り返しがつかないから……どうしてあんなことしたんだろうっていう気持ちでいっぱいになっちゃって。でも、決して、悪いことをしようとしたわけじゃなかった。そのときの自分の気持ちを肯定してあげるんですね。
[あるはん]
タバコ、確かに体にとっても悪くて、ある意味、麻薬で、ある意味でなくても、依存性の高い麻薬で、で、それは、そうなんだと思います。僕も、禁煙外来、行こうかな、って思ったりしてました。でも、タバコが世の中に、消えても、人間、何かに依存しないと、生きていけない動物だと思います。その意味で、依存する、っていう、自分にある心理的側面、それは、大事なものだと思います。
[有田陽子]
……いつか、私にも、分身のように支えてくれる人、現れるかな?
[あるはん]
現われますよ、有田さんの月のプログレス……ネータル金星とトラインに近づいていて、金星、ネータル12室に入っているから、ある意味、今、婚期、ともいえると思います。
[有田陽子]
えっ♪ 婚期ですか!
[あるはん]
有田さん、女性として、癒しの人なんだと思います。癒す、無我夢中で、人、そして男性を癒したい、自分はいつも、ここにいるから安心して、って言う気持ち、届けたいっていうの、あると思います。
[有田陽子]
癒しの人ですか♪ うれしいキャッチフレーズですね。
[有田陽子]
今日は、長時間にわたり、インタビューにお答えくださいましてありがとうございました。「過去の自分を許す」という言葉、みなさんの心にも強く響くと思います。
[あるはん]
月のプログレス、ネータル4室にあるから、婚期です。あるいは、結婚、っていうの、形式で捉えない観点から言っても、守るべき情緒的人間関係、それを育みたい、っていう気持ち、強くなっていると思います。そういう内在的欲求、持ってる、女性性、ある意味、パフォーマンスとして、表現すると、とってもいいと思います。
[有田陽子]
ありがとうございます。がんばって、この良い運気の波に乗ろうと思います。「過去の自分を許すと、その過去の自分の分身のような人が現れて、パートナーとなり、支えてくれる」ということ、すごく勇気が出ました。
[あるはん]
いいでしょ。なんてね。
[あるはん]
僕も、有田さんのおかげで、個性ある自分になれたような感じしてます。ありがたいです。有が田い、です。
[有田陽子]
やだーー、あるはん先生、おやじギャグううう。何言ってんですか。個性ありすぎですよ。これからも、たくさんの方の心を癒して、そして楽しませてあげてくださいね。
[あるはん]
承知いたしました。では、名残惜しくも、去ります。
[有田陽子]
ほんとに、名残惜しいです! 今日はありがとうございました。
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